21世紀中東音楽無宿 002 Murat Meriç

c0008520_16544786.jpg昨日から始まった[21世紀中東音楽無宿]。「21世紀中東音楽ジャーナル」の本編からこぼれおちた音楽をウェブで紹介しています。

今日は音楽家ではなく、音楽評論家と彼の本を紹介します。
2009年春、トルコの友人Babazulaのライヴを見に行くと、前座のDJが60~70~80年代の知られざるトルコのポップ音楽ばかりを回していました。
僕のDJに来てくれる方はご存じだと思いますが、往年のトルコポップには和物レアグルーヴ以上の珍品がたっぷりあるんです。
そのDJはかける曲かける曲シビレルような曲なので、ババズーラのムラットに聞くと、音楽評論家のムラット・メリチと紹介されました。アンカラ在住で、トルコポップの専門家、彼が持っていない7インチはないと。そしてラジオで往年の流行歌の番組を持っていると。

c0008520_16551694.jpg彼のルックスは伸ばしっぱなしの長髪に銀縁メガネ、ヨレヨレのTシャツに、しかもビール腹。湯浅学さんと根本敬さんを足して二で割ったような風貌。World standard、典型的なレコードオタクです。

そしてプレイするのは60年代のボサノヴァやフランスのシャンソンに影響を受けたトルコ歌謡や、70年代のサイケデリック・ロック、YMCAやカンフーファイティングのトルコ版みたいなディスコ曲、そして80年代のまるで日本のCCBやマッチそっくりのダサダサ歌謡まで、どの曲も楽しくて、すっかり彼のDJのファンになりました。
「貴方のDJ最高だよ!」とDJブースのムラット・メリチに告げると、ニヤっと笑い、その場で「僕が選曲したコンピ盤」と三枚のCDRをいただきました。そして後日、アンカラに行った時に彼にインタビューさせてもらいました。その時聞いた話は僕の本にも役立たせてもらっています。

c0008520_16554381.jpg後日、彼が書いたトルコ・ポップ研究書籍「Pop Dedik ~Türkçe Sözlü Hafif baTi Müzigi」(ポップは語った〜トルコ語の歌詞の西洋音楽)をイスタンブールの本屋で手に入れました。なんと550ページにわたる大著です。もちろんトルコ語なので、僕には読めません。ところどころにアーティスト名が出てきたり、簡単な単語を拾ったりして、流れだけわかるのみです。残念!

誰かトルコ語が堪能な方、この本を読んでみる気はありませんか? お貸ししますよ。

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by salamunagami | 2012-01-27 16:57 | 21世紀中東音楽ジャーナル  

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