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Asian Dub Foundation @ Shibuya O-East, Friday

金曜夜は渋谷O-eastにてAsian Dub Foundationのライヴ。フジロックをはじめ、シンガポールやモロッコでも彼らを見てきた。O-eastは当然超満員。正直言うと、始まって二、三曲はさすがに新鮮さが失われたかなとも思った。音はストレートに縦ノリ、スタンディングのフロアはモッシュしあっていて、最前列はクラウドサーフが続いている。年甲斐もなくパンクのライヴに来ちゃったのかな。しかし、やっぱり彼らはライヴで鍛えたバンドだ。二人のMCはフロアからのパワーを煽り返し、ドールの叩くバングラのリズムはパンクである以上に日本の音頭に近い。彼らの言うところの「パンカラ」だ。
中盤、一旦、彼らにしてはダウンテンポの曲、speed of lightへ。この曲ではチュニジアの女性歌手アミナが歌うアラビックなメリスマ唄法がフィーチャーされている(もちろん彼女は同行していないのでカラオケ使用だが)。その曲の後に、リーダーのチャンドラが、現在のチュニジア、エジプト、リビアの人々への共鳴を述べた。そして、続いてはモロッコのレッガーダのリズムを使った曲History of Now。彼らは南アジア系(インド亜大陸)であって中東系ではないが、中東の音楽を用いた自身の曲を用いて、中東について言及した。その瞬間、僕にしては珍しく目頭が熱くなった。


ADFのチャンドラはアルジャジーラTV(ここでもAL JAZEERA!)のために「Music Of Resistance」という、音楽ドキュメンタリーシリーズを作り、彼が全編の司会進行役を務めている。シリーズにはADFの他、マリの「砂漠のブルーズ」ティナリウェン、ブラジルのアフロヘギ、フェラ・クティの息子セウン・クティ、ポルトガルのカボヴェルデ移民音楽などもあり、全てyoutubeのAlJazeeraEnglishチャンネルで無料で見ることが出来る。移民や社会的マイノリティーの音楽家による音楽を通じた社会的メッセージ、彼らの行っている音楽以外の活動を伝えてくれる。ADFのファンでなくても是非見て欲しい。

by salamunagami | 2011-03-06 11:07 | エキゾ音楽

 

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