Sleep, Sleep, Spa, Sleep,
日本に戻り、忘れないうちに、熱くなっているうちに吐き出してしまえと、ブログやfacebookやtwitterに向かい、ようやく一通り終わったと思ったのが日曜夜、その瞬間から背骨や腰の間接が痛み出した。やっぱり疲れてるんだ。そのまま寝たが、翌朝起きても痛みは酷くなっただけ。というわけで、月曜火曜は予定をキャンセルしてほとんど寝てすごした。妻が駅前の薬局で買って来てくれたアヴィセンナ仙液だか、フィナボッチ数列だか、ヒポポタモーマスだか、プラシーボ効果だか、結局の所、プラセンタ製剤という薬が効いた。水曜は朝から文化放送くにまるジャパン出演のため料理を作る。エジプトの話と音楽を紹介するので、料理もエジプト料理。ということでファラフェルを作る。エジプトでは付け合わせはファトゥーシュとタブーレという夏っぽい野菜のサラダが付いたが、日本は冬なのでパプリカのマリネ、紫キャベツのマリネ、タヒーナ、そしてトマトざく切りにした。朝一で作ったので焦げるほど揚げてしまったが、くにまるさん、涙子さんともに好評だった。放送を聴いていた妻から「イヤミが多すぎる」と言われたが、三度の飯よりイヤミが好きなので、そればっかりは止められない。
夜はやっと念願のSPA成城に行く。寒い夜中に露天風呂がたまらん。
今日は渋谷エルスールに約二ヶ月ぶりに出勤。モロッコとエジプトで買い付けたCDと7inch盤を品出し。7inchは想像どおりベルベルの民謡だったが、予想を遙かに超えた素晴らしい内容だった。世界中どの地域のどんな音楽でも、最初期の録音というのは独特の魅力がある。各国のSP盤歌謡曲、ラヴィ・シャンカル以前の北インド古典音楽、デルタブルーズなどなど。その後、録音技術はどんどん進んで、音質は良くなっても、後生の録音にはどういう訳か失われてしまっている感覚が刻み込まれている。
以前、インド古典の寺原太郎さんにそのことを訪ねると、「昔の演奏家というのは無茶な演奏をしたんです。そこまでやるか?ってくらいに。無茶苦茶ツッコミすぎて着地失敗みたいな録音が沢山残ってる。それがだんだんレコードが広まるにつれ、音楽家達も録音物は後々まで残ると気づいて、録音では無理をしなくなったんです」という納得出来る答えを返してくれた。
なるほど。そんなわけで、今回のベルベル民謡7inch10種もそのジャンルの最初期の録音らしい生々しさがたっぷり刻まれてました。ジャケも最高で、Tシャツにしたいくらい。とここまで書いていたら、その7inch盤のデジタルアーカイブ化を頼んでいる友人(かなりのレコキチ)から「ゾクゾクする興奮を味わっています」とメッセージが届きました。写真を見て下さい。文字とか絶対読めなそうな不敵な面構えがたまりませんねえ。一番下のガイなんて、ネクタイからエクトプラズム出てますからね、ただ者ではありませんよ。
さて、どなたの手に渡るのでしょうか、僕と一緒に7000マイルも旅してきたモロッコの7inch達。
今日は前もってtwitterに「エルスールに出ます」と告知していたせいか、夕方から友人達が次々と集まってきた。そうそう、twitterと言えば、同業の友人からの質問メールを通じて相互フォロワーになったある方と仕事をすることになった。Facebookも随分前からアカウントを持ってはいたが、旅の間に「サラーム海上」のファンページまで作り、やっとアクティブに使い始めた。何がどう役立つかわからないけど、密に連絡を取り続けたい海外の友人との繋ぎには最適だろう。
写真はインド ラージャスターン州 ジャイプール郊外にあるKawa Guest Houseの部屋の窓。ここもFacebookでページを持っていた。
by salamunagami | 2011-02-11 00:57 | エキゾな日常

