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Maroc 07, Shopping with Aanti Fatima

Maroc 07, Shopping with Aanti Fatima_c0008520_21412711.jpg朝6時に目が覚める。7時を過ぎてやっと空が白み始め、一階に飼われている小鳥がさえずり始める。シャワーを浴び、洗濯をし、一階のサロンでインターネットをチェックし、日記を書く。
9時すぎに朝食。多くのリアドは朝食が自慢なのだが、ここもまたすごい朝食だ。パンは通常のモロッコパンと、トウモロコシの手作りパン、はちみつ、オレンジのマーマレード、いちごのジャム、バナナとオレンジのサラダも濃厚な味だ。そしてたっぷりのカフェオレと、ミントティー。昼食も要らないほどのボリューム。

Maroc 07, Shopping with Aanti Fatima_c0008520_21422966.jpg朝食後、冬なので閉めたままのリヤドの屋上に登ってみる。やはりメディナのど真ん中で、周りの建物の屋上ではそれぞれに洗濯や家事や行われ、花や野菜まで植えられている所もある。メディナの奥にはリフ山脈の山々が続いていて、フェズは盆地になっているのがわかる。昨日までのタンジェ、その前のラバトは海沿いの町だった。ここフェズは内陸の山に囲まれた町だ。建物の漆喰の色も白ではなく、黄土色だ。午前中なのでまだ空気がひんやりとしている。ラバト〜タンジェはモロッコにいるはずなのに、どこか物足りない感じがしていたが、フェズのメディナの屋上に登り、黄土色の町並み、乾燥した空気を吸って、初めて「ああ、やっとモロッコの神髄に来た!」と思った。ラバトやタンジェを飛ばして、最初からフェズやマラケシュに来れば良かったのかな? 短期旅行ならそうしたほうがいいだろうけど、今回はモロッコ半周が旅のテーマだから、これで良かったのだろう。

Maroc 07, Shopping with Aanti Fatima_c0008520_21501292.jpg宿の主人クリストフとヴァンサンはなんと南仏モンペリエ出身だった。僕も半年だけモンペリエにいたことがあるので、ますます親近感を覚えた。二人からは、フェズで何かしたいことがあったら、何でも言ってくれと言われていたので、モロッコ料理を習いたい旨を伝えると、ヴァンサンから「じゃあ、うちのリヤドのお手伝いさん、ファティマおばちゃんに習うと良い。ついでに僕もフランス料理を教えるよ、明日は三人で作ってみんなでディナーを取ろう」とのうれしい答え。そこで今日はファティマおばちゃんに同行し、スークに買い出しに出かけた。「ヤッラー・ソック!(市場に行きましょう!)」

Maroc 07, Shopping with Aanti Fatima_c0008520_214451.jpgスークはメディナの入り口バブ・ブージルードの北の脇の通り沿い。12時に笑顔が可愛らしいファティマおばちゃんと一緒に出発。まずは鶏肉を二羽分。白いタイルが床と壁に貼られたユーセフの鶏屋。奥には十数羽の鶏が元気そうにコケコッコと鳴いている。ファティマおばちゃんが二羽頂戴と頼むと、ユーセフはおもむろに後ろの棚から生きている鶏を二羽持ち上げ、計りに載せ、ファティマおばちゃんがOKを出すと、その場で首をナイフで一気に切り、血抜きをする。3分ほど血を抜いてから、今度は熱湯をためたシンクに二羽を沈め、また3分放置。その間後ろの棚では他の鶏たちが自分の運命も知らずにコケコッコと楽しげにしている。熱湯に漬けた鶏を捕りだし、一気に毛をむしり、頭と足を落とし、内臓を取り出し、レバーとハツを切り分け、尾や手羽先の要らない部分を処理し、丁寧に洗うとあっという間に二羽分の鶏肉に変身! 南無〜!
次は野菜。ファティマおばちゃんにはなじみの店があるようで、タマネギ、トマト、コリアンダー、ナス、ズッキーニ、巨大ピーマン、巨大唐辛子、イチゴ、バナナ、オレンジ、ジャガイモ、カブを次々に一々値段を確認しながら屋台を回る。全て1kg単位で買うので、車輪のついたショッピングバッグは10kgを軽く越えている。小麦粉やクスクス、スムール、トウモロコシ粉や乾燥豆にも色々な種類がある。日本のお米屋さんみたいだ。他の町のスークと比べると、フェズのスークは野菜や果物の種類が圧倒的に多いことに気づく。四季があって、気候の変化があり、肥沃な盆地で海からもそれほど遠くないから、モロッコ中の食物が集まるのかもしれない。
僕なら買い物のためのメモを用意して、一々チェックしながら買い物をするが、ファティマおばちゃんはそんなことをせず、頭の中にレシピが入っていて、臨機応変に対応出来るのだろう。宿に戻ると1時半。一時間半の買い物終了。料理は明日が本番!

Maroc 07, Shopping with Aanti Fatima_c0008520_21444024.jpg上り下りのあるメディナを歩いたので、ちょっとお腹が減った。バブ・ブージルードの周りには外国人向けの格安テラス・レストラン&カフェが並んでいるが、場所によってはヒドイものを出すらしい。そこでクリストフに勧められたChez Rachidへ行く。先客は日本人男性一人、そして隣にも幼児を連れた日本人の夫婦が座った。彼女達は6日間フェズだけに滞在していて、子供連れのおかげか、町の人が本当に親切だと言っていた。日本人らしからぬ潔さ。でも、短期旅行なら、この町だけというのも本当に良いアイディアだと思う。アラブ=イスラーム文化と少々のベルベル文化が混ざる古都フェズはマラケシュと並んでモロッコの神髄だから。
 僕は野菜のタジン、妻はオムレツを頼む。発泡水とコーラを足して100ディラハム、1000円でおつりが来た。午後はメディナのもう一つのメイン通り、タラー・ケビーラを歩く。途中Coin Berberというベルベル絨毯&アクセサリー屋に入り、店主のアフメッドにベルベル絨毯の説明を受ける。隣の皮工場で僕は真っ赤なバブーシュ、妻は前から欲しがっていた白い大きなモロッコクッションを買う。ヴァンサンの紹介だと言うと、二つで300ディラハム3000円までまけてくれた。でも、モロッコ皮はニオイがすごいんだよね。

Maroc 07, Shopping with Aanti Fatima_c0008520_21454432.jpgタラー・ケビーラを延々と下り、フェズの象徴でもあるカラウィーンモスクまでなんとかたどり着く。帰り道はUターンしてタラー・セギーラ(僕にはこのGHの音が発音出来ないのだ)に戻ろうとしたが、案の定迷って別の道に出てしまった。仕方ないのでIターン。来た道を戻る。

Maroc 07, Shopping with Aanti Fatima_c0008520_21464216.jpg夕食はやはりヴァンサンとクリストフが一押しのフェズ家庭料理Dar Hatim。なんでもオーナーの家を改装して、一般家屋の一部をレストランにしているという。メディナの中でたどり着くのが難しいので7時半に宿まで迎えに来てもらう。裏道からタラー・ケビーラを下り、途中から北に折れ、庶民的な地区を進み、真っ暗な路地を入り、暗がりの袋小路の奥に、「OPEN」と電飾が光った場所にたどり着く。自分達だけでは絶対にたどり着けない。
店内に入ると、手作り感あふれる食堂サロンが右奥に広がっていた。8時前なので、まだ客は僕達だけ。テーブルクロスやナプキンはフェズらしい白地に青のシンプルなもの。赤い割烹着を着た女将が英語で話しかけてきた。メニューは150〜400ディラハム1500円〜4000円と開きがあるが、メイン料理が違うだけでどれを頼んでも、前菜とデザートは同じ。一番高い400はメシュイー。羊の足一本丸焼き。後は高いものから順にハトのパスティヤ、羊とプルーンのタジン、魚のタジン、7つの野菜のクスクス、鶏とシトロンコンフィのタジン、ケフタと卵のタジン。もう一つ何かあった気がするがメニューの写真を撮るのを忘れて失念。僕は鶏とシトロンコンフィのタジン、妻は7つの野菜のクスクスを頼んだ。すると5分後、女将と案内してくれた黒人系のウェイターが大きなお盆に14枚の小皿を載せてやってきた。前菜がなんと14種類もあるのだ。ケミアと呼ばれる野菜のサラダ〜マリネはフェズの伝統料理。高級なモロッコ料理店に行くと、必ず頼みたくなるが、これまでは多くても8種類くらいだったので、14種は圧巻。中身はナスのペースト、焼きナス、キャベツのペースト、焼きピーマン、セルリアックの薄切り、サヤインゲン、ビーツ、ゆでジャガイモ、ニンジン、小豆の煮豆、ご飯サラダ、緑オリーブのマリネ、ハリッサ、そしてジャガイモのブリワット。まずは並べて写真を撮影だ。味は昨夜のような高級店のものがスパイスと砂糖をたっぷり使っているのに対し、こちらのはほとんどスパイスや油や砂糖を使っておらず、とてもシンプルだ。家庭料理、特に韓国のナムルやキムチを思い出した。

Maroc 07, Shopping with Aanti Fatima_c0008520_21475924.jpg 朝も昼もしっかり食べていたので、前菜だけで既に腹一杯。メインディッシュもスパイスはほとんど使われていない。鶏肉はホロホロに柔らかく、クスクスのスープも野菜出汁だ。しかし、残念ながら僕達にとってはメインディッシュはおまけみたいなものだ。半分も食べきれない。8時半になると、周りのテーブルは全て埋まり、フランス人、スペイン人、中には地元のお客もいる。会計はロゼワイン半ボトル込みで620ディラハム=6200円。食後に女将に自宅を見せてもらう。サロンの上の階は普通の家屋になっていて、屋上テラスにもテーブルが並んでいる。
 どうやって帰ろうかと心配していたら若い主人のフーアドがバブ・ブージルードまで車で送ってくれると言う。車の中で色々聞いた。フーアドは10年以上高級レストランで働いていたが、そこの料理の作り方に納得いかなくなり、仕事を辞め、母親と奥さんと一緒に自宅を改装してフェズの家庭料理を出すレストランを始めた。店の名前は彼の息子の名前で、モロッコの歴史上の有名人物の名前でもあるという。料理はどうだった?と聞かれたので、とてもシンプルだが味わいあると答えると、素材とスパイスと油にこだわっているから、そして、彼はTripadvisorの評価を常に気にしているので、是非日本語でレビューを書いて欲しい。正直な思いでいいからと頼まれた。フェズ滞在中にもう一度行きたい店だ。

by salamunagami | 2011-01-04 21:48 | エキゾ旅行

 

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