Maroc 06, Tanger to Fes, Dinner with Friends
今日はまたまた移動日なので、なぜか朝早く起きてしまう。屋上テラスの横なので、出発の用意をしていると7時半くらいから朝食の用意が始まった。僕達は8時くらいに席に着くが、例によってモロッコ人は朝食の用意ものんびりやっていて、全てのパンが並び終わる頃には僕達の朝食は終わっていた。手作りのプリンとヨーグルト、フロマージュブランにリンゴのすり下ろし。そしてクレープや中にタマネギを炒めたものをいれたクレープ、前日のクレープは油で揚げてある。ジュースもオレンジの他生レモンジュースがある。朝食後、9時半過ぎに宿代を支払って(通常の宿の二日分!)チェックアウト。リアドは一日滞在だけでは十分に楽しめないのだが、今回はコンティネンタルでメディナの雰囲気を楽しみ、リアド・ヌールではカスバとメディナの屋上眺望、そして新市街散策を楽しめたから、タンジェの二つの面が見られたので良しとしよう。タクシーに乗りタンジェ駅へ。途中、携帯が鳴り、出ると今日これから泊まるフェズの宿、Riad Boujloudの主人クリストフからだった。フェズ駅に着いてから宿に着くまでの手配をしてくれるという。なかなか親切なガイだなあ。
電車は10分遅れでタンジェ駅を10時50分出発。前回は6人がけのコンパートメントを僕達だけで占領出来たが、今回は最初から全員埋まっている。電車はアルジェリア国境のウジダ行き。一等車両に乗っているモロッコ人は静かで親切で堂々とした人ばかり。学生でも、途中明らかに無賃乗車してきたガキ達とはまるで顔つき、態度が違う。階級社会だなあ。
車窓の風景ははじめのうちは地中海〜大西洋の海沿いだったのに、内陸に入るにつれ、乾燥したステップ地帯になり、ワディ(枯れ谷)に水が流れる、いわゆるモロッコらしい風景に変わってきてうれしくなる。内陸で乾燥するとワクワクするってどういうことなんだろう?
古都メクネスで多くの人が降り、新たな客に入れ替わる。終点のウジダまで更に7時間だという。定刻10分遅れの午後3時20分にフェズ着。フェズは15年ぶり。主要な町の駅は近年改装され、ガラス張りのイスラームモダーン建築。ただバリアフリーとかはまったく考えられていない。21世紀なのに。
駅前の広い広場を歩き、話しかけてくるタクシーを無視し、通りを渡って流しのタクシーを拾う。これも、クリストフから教えてもらった技だ。赤いプチタクシーの屋根に二つのスーツケースを乗せ、いざメディナの入り口バブ・ブージルードへ。フェズのメディナの外壁は一回り10kmもあるので、大きく町を回って、10分ほどでバブ・ブージルード着。そのバブ=門の左脇にある銀行で迎えのアルビを待つ。荷押し車で痩せたモロッコ人が到着。名前を聞くとアルビというので荷物を預け、メディナに入る。メイン通りの一つタラーセギーラにはいきなり観光客向けの野外カフェレストランが軒を並べて良い感じ。これならタンジェとラバトのようには食事に困ることはない。そのまま狭いスークの通りを延々と進む。皮屋、CD屋、絨毯屋などが並んでいて、歩くだけで楽しい。
坂を5分ほど下った絨毯屋街をいきなり左に入り、真っ正面に泉のある門を左。宿Riad Boujloud は外からは全くそれとわからない所にあった。入り口の写真は後ほどアップします。狭い、頭を下げて通る入り口のドアを二つ入り、中に美しい中庭が広がっていた。主人のヴァンサンとクリストフは南仏訛りのフランス語だ。部屋に通してもらうと、狭い階段を三階に上がって、部屋の入り口の部屋にいきなりシャワー、そして洗面台、奥にトイレ、そこから左に折れて、扉を開けると15畳ほどの奥に長い部屋になっている。床はモザイクタイル。格子付きの窓が中庭に向かって3カ所ある。外の眺望は全くないのがメディナの建物らしい。外からは単なる壁の連なりのようになっているが、一歩中に入ると全く別の世界が広がっているのだ。一階の中庭テラスで、ヴァンサンとクリストフに町の歩き方やお勧めレストランなどをたっぷりと教えてもらう。町歩きの基本は何よりも自信たっぷりでいること。迷ったという顔をしていたり、地図を広げたりした瞬間に、やれホテルはこっちだ。レストランはこっちだ。皮屋はどう?と話しかけられまくる。これは後ほど、事実その通りになった。
6時前にカフェクロックに向けて外出。日暮れのメディナは人が増え出し、年末の御徒町のような混み具合。入り口のバブブージルードまでたどり着き、右折してもう一つのメイン通りタラーケビーラに入り、ウチの宿よりもさらに細い路地を奥に入った所にカフェクロックを発見。狭い入り口を通り、一階は若者、二階はディナーの外国人、屋上は隣の建物にまで広がっていて、落ち着ける。6時過ぎにグナワ演奏が始まると一階は若者が手拍子し、踊り出し、二階はそれを上から撮影する外国人達と音楽に合わせて踊りながらサーブするウェイター達、屋上ではそれぞれの時間が流れているんだろう。ウェイター達が全員イケメン揃い。日曜はライブ、アラビア語のワークショップ、モロッコ料理のワークショップ、アラビア文字カリグラフィーのワークショップなども開いていて、イケてる今どきのカフェなんだろう。ウェイター達が全員おそろいのアラビア文字を組み合わせたTシャツを着ている。今日は三茶のクスクス屋さんDar Roiseauの石崎夫妻と会食なので、7時前に店を出る。キャッシャーにはバリバリロンドン英語のイギリス人の男性が座っていた。店主だろうか。うちのリヤドといい、このカフェという、ロンドンやパリでは難しいアイディアを物価の安いモロッコで実現しているのかも。
7時にバブ・ブージルードに着くと、既に石崎さん一行が待っていてくれた。夕食はモロッコで一番人気の高いと言われるDar El Ghaliaのレストランを予約している。バブまでかかりが迎えに来てくれるというので待っていたが、なかなか現れないので、もう一度電話すると、係を送り忘れて、今から送ると言われる。更に20分ほど待ち黄色い服の係が歩いて現れる。Dar El Ghaliaにはタクシー二台で向かう。町をぐるっと半周し、小高い丘からつづら折りのような道を下り、メディナの南側の門に着く。そこから暗く細い道を歩いて5分、やはり隠れ家のような場所だ。
一歩入ると、Dar El Ghaliaは巨大な中庭を囲んで、5階くらいまで数十の部屋が並んでいる。50部屋くらいありそうなリヤドだ。入り口近くのダイニングに通され、メニューを渡される。セットメニューは300、400、550とあるが、日本人には食べきれないので、アラカルトで頼むことにする。6種類の前菜盛り合わせ(ケミア)、ハリーラ、ブリワット、そしてメインは僕が仔牛のクスクス、妻がアーティチョークと仔羊のタジン、石崎さん達は野菜のクスクス、ケフタの串焼きなど。これだけでもちろん腹一杯。ワインはLourocというメクネスのグリ(白とロゼの中間)を二本も開けてしまった。食後は牛乳のパスティヤとモロッコ菓子盛り合わせ。会計は一人400ディラハム=4000円。
タクシーに乗ってバブ・ブージルードに戻り、ターラ・セギーラを下るが、昼間は開いていた店が全て閉まっていて、宿の入り口がわからなくなってしまった。同じ通りを行ったり来たりしているうちにガキが寄ってきて、どこに行きたいんだ。ホテルに案内する、とウルサイので宿の主人クリストフに電話して迎えに来てもらうと、案の定道を行き過ぎ、すぐ近くで迷っていたようだ。曲がり角には昼間の間は絨毯屋の絨毯がかけてあったため、見落としていた。
10時半に宿に戻り、就寝。メディナの真ん中なので自動車の音もしないし、宿には他に二組しか泊まっていないので全くの無音。今日から久々に4日間同じ宿に滞在出来る。撮影した写真をマックに取り込んでから、ゆっくり寝よう。
by salamunagami | 2011-01-03 19:33 | エキゾ旅行

