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Maroc 04, Walk like Beatniks

c0008520_7295812.jpg何かと気苦労が多かった一年の最後の日、タンジェにて朝5時半に目が覚めてしまう。外は激しい雨が過ぎていった後だ。一週間ぶりに湯船に浸かる。8時前のまだ薄暗い中、窓を開けると雨雲の切れ目から太陽が見えてきた。ホテルは東向き。すると明日は初日の出も拝めるわけだ。

c0008520_730447.jpg老舗ホテルだけに朝飯を食べるサロンもイスラム模様のモザイクタイルに囲まれたシックな部屋。しかし朝飯はクロワッサン、パン・オ・ショコラ、フランスパン、甘すぎるパイ、オレンジジュース、カフェオレと全てが甘い乾き物ばかり。野菜やチーズなどたっぷりのトルコの朝飯が懐かしい。

c0008520_7311826.jpg午前中は大西洋側の海辺に面した老舗カフェHafaへ。ここもビートニクの西洋人に愛された由緒正しいカフェらしい。町の中心グランソッコからタクシーで5分ほど。着席すると同時に雨がポツポツと降り始め、目の前の大西洋が灰色に染まってしまった。そして土砂降りに。一応屋根のついた席だったが、天井の工事がいい加減で雨漏りがヒドイ。野外のテーブルにいた他のお客達も避難してきて、狭い場所に妙に沢山の人が集まってしまい、そのまま2時間も立ち往生してしまった。

c0008520_7315567.jpg正午過ぎに雨が上がったので、町まで坂を歩いて下りる。グランソッコから新市街に入り、お目当てのレストランAgadirへ。クスクスやタジンが50〜70ディラハム(500円〜700円)と庶民的な値段ながら、アルコールも置いているのでフランス人観光客で賑わっている所だ。だが、今日はさすがに年末、僕達二人と仏人老夫婦だけが店の前にいた。開店時間は1時のはずだが、15分回ったくらいにやっと従業員がやってきて、鍵を開けてくれた。僕は鶏肉のクスクス、妻は羊肉と野菜のタジンを頼む。キッチンの奥からトントンと包丁の音が聞こえる。一から作っているのか。これは随分待たされそうだ。まあワインも頼んだので、ゆっくり飲んで待とう。モロッコのロゼワイン、現地ではグリと呼ばれるが、ジュースのように軽いので、軽く一本開けられそうだ。30分ほど待って、出来上がった鶏のクスクスはズッキーニ、ニンジン、タマネギ、ひよこ豆、そして干しぶどうもたっぷりでアマじょっぱい味。僕は基本的にアマじょっぱいものは苦手なのだが、この店の料理は家庭料理のように軽いのでなかなか行ける。羊肉と野菜のタジンもズッキーニ、ニンジン、カブ、ジャガイモが入った具だくさんでシンプルなタジン。肉もホロホロと溶けるようだ。圧力鍋を使っていたのかも。待っている間に厨房も覗かせてもらえば良かった。料理二品とロゼワイン500CCで170ディラハム、1700円。これは明日も来ようっと。

c0008520_7342951.jpgマラケシュやエッサウィラがこの15年で、まるでバリ島のように清潔でファンシーなリゾート地に生まれ変わったのに対し、この町はメディナの中の通りやカフェなど時が止まってしまったように何も変わらない。他の町と比べて浮浪者が多いのも変わらない。しかも普通の物乞いではなく、坊主頭で目がイッてしまって血走っているアニキやオヤジ、ズボンが糞尿まみれのオヤジ、意味不明な言葉を叫んでいるジャンキー達が100m歩くごとに目の前を通り過ぎる。ロールプレイングゲームの主人公になった気分だ。今やインドだってこんなノーフューチャーな奴らはなかなか見ないのに、一体どうなってるんだ。それこそビートニク達が魅了されたこの町のダークサイドと繋がっているのかもしれないけど。

夕方、モスクかメデルサのような建物の中からジクルのような歌が聞こえてきた。モロッコでは異教徒は宗教施設に入る事は禁止されている。トルコでもイランでも日本でもエジプトでももちろん入れるのだが。なので、建物の前でその歌を無心に聴いていると、昼間もつきまとってきたジャンキーのオヤジが「お前はクリスチャンなんだから、ここで聞く事は出来ない! あっちに行け!」と言われたので、思い切りにらみ返したら、そのままそそくさと行ってしまった。これまで世界中のイスラム教の国に行ったが、そんな事を言われたのは初めてだった。

c0008520_7474256.jpg日が暮れてから、昨日に続き今日もEnsemble Fils de Detroitのカフェへ。「海峡の息子達アンサンブル」なんて名前からして演歌的な響きでしょう。昨日のおっちゃん4人に加えて、今日はネイ吹きのオッサンも来ている。7時前に3曲ほど演奏してくれたが、「今夜はホテルに呼ばれてディナーショーの仕事があるのでここまで」とさっさと終了してしまう。「ホテルのディナーショーなら僕達も行きたい」と言うと、「君たちには払えないほど高いホテルだ」と言われる。一体幾らするんだろうか? 
 今日は観光客向けのホテルやレストランやバーでは普段の2〜3倍くらいの値段を付けたディナーショーを開いている。近くのレストランは普段は170ディラハムなのに、今晩はライヴ込みで700ディラハムとのこと。食事のメニューは普段と何も変わらないだろうに。

c0008520_7354091.jpgというわけで、7時半にはホテルに戻り、8時過ぎに夕食に出かけると、今度は雨がまたまた降ってきた。海辺にはド田舎のスペイン人向けのディスコが沢山並んでいて、今夜はオールナイトパーティーを(多分、スペイン語の「テレビもねえ、電話もねえ」みたいな曲ばかりかかっている)やってるらしいが、明朝未明に日本のJ-Wave出演もあるので、ホテルに帰って寝ます。

では皆さん良いお年を。そして2011年もよろしくお願いします。

by salamunagami | 2011-01-01 07:37 | エキゾ旅行  

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