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Miyako Chants & Folksongs Afterword

c0008520_11224871.jpg昨日は久保田麻琴さんが総合プロデュースした「宮古島の神歌と古謡2011」公演の司会進行役を務めさせて頂いた。キングレコードからの「宮古の神歌」がリリースされた時にたっぷりとインタビューをして、久保田さんが何故宮古の神歌に出会ったかは既に知っているつもりでいたが、昨日もう一度、500人の聴衆の前でお話を伺うと、出会いは偶然というか、強運というか、カルマというか、そういうものに左右されていたことに改めて驚く。

c0008520_11231093.jpg久保田さんは宮古の民謡に魅せられ二度、三度と宮古に通ううちに、外部の人間には禁制だった神歌に近づいていく。最初は一節、二節だけ聞かせてもらうだけ。もちろん録音なんて問題外。それが、90歳を越えたおばあ達の一大決心により録音に結びつく。それがキングの「宮古の神歌」。その後、そのCDを聞いた他の地域の女性達が偶然を介して久保田さんに出会う。十数年前に最後の神事がとだえ、歌われることのなかった神歌が一人のおばあによって十数年ぶりに歌われる。老境の彼女は地域の神事を再興することを願い始めた。

c0008520_11235130.jpg今ではCDを買い、簡単に聞くことが出来るようになった宮古の神歌だが、久保田さんが私財を投げ打って、通いつめ、おばあ達を説得し、東京の音楽業界人達を巻き込まなければ、このまま聞くことが出来ないまま、この神歌は忘却の彼方へと沈んでいたはず。


昨日の公演はもちろんおばあ達の歌が主役だったけど、90歳を越える民俗学者・詩人の谷川健一先生(巨人のようだった)のお話、そして久保田さんとタイムドメインスピーカー(Bauxar社)が協力して作り上げた不思議な音響も素晴らしかった。
ほんとうに小さな一歩かもしれないけれど、歴史を良い方向に変える事のお手伝いが出来たような気がしている、というと大げさすぎるか?

by salamunagami | 2010-12-05 11:24 | エキゾ音楽  

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