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21世紀中東音楽無宿 005 Aka Gunduz Kutbay



今日は昨年25歳で無念にも亡くなってしまった東京外語大学大学院ウルドゥー語専攻のマジュヌーン野上フミヤくんが編集長だった音楽雑誌OARの次号、追悼号のための原稿を書いている。テーマは「トルコのスーフィー音楽」。というわけで朝からスーフィー音楽ばかり聴いている。

そしてトルコのスーフィー、メヴレヴィー教団の音楽と言えばネイ。
そしてネイと言えばこのガイ! 以下は以前ある雑誌のために書いた原稿そのままです。

早世したスーフィーの笛ネイ(葦笛)奏者の復刻盤二枚組。ジャケに写るあまりにブっとい面構えに惹かれて手にしたのだが、部屋に戻ってmacbookのスピーカーから流した瞬間凍り付いた。この音、このツラはどこかで遭遇した覚えがある! 伝統音楽専門レーベルKALANのCDらしく120頁のトルコ語&英語解説ブックレットが付いていたので、ペラペラとめくっていると、ああ、このオヤジ、G.I.グルジェフ原作、ピーター・ブルック監督の映画「注目すべき人々との出会い」に出演していたのだ! 映画の冒頭シーンの、アフガニスタンの山奥で行われるスーフィーの音楽会で見事優勝を果たす音楽家の役で!(ちなみに失格する音楽家の中には現在のトルコ・スーフィー音楽を代表するクドシ・エルギュネルの姿もある。)まさに注目すべき人との出会い!! 二枚のCDに収録された大半はスーフィーの宗教儀式で奏でられた即興演奏の録音。一本の葦笛とは思えないほど太くコシのある笛が導く幽玄な音世界。オレの歩んできた小径は間違ってなかった! 



この冒頭でホーメイやってるガイです。

21世紀中東音楽のfacebookページ

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by salamunagami | 2012-01-30 21:48 | 21世紀中東音楽ジャーナル  

21世紀中東音楽無宿 004 Balkan Beat Box



このコーナーは「21世紀中東音楽ジャーナル」で書きそびれた中東の音楽アーティストを紹介しています。

今日は巻末の[サラームの選ぶ中東音楽CDガイド90]の最もイタい抜け落ち。それはバルカン・ビート・ボックス! って今更紹介する必要もないくらいでしょうけど。

彼らはNYで結成されたイスラエル人の三人組。「バルカン」とバンド名を付けているけれど、中東のバンドなんです。イスラエルのCDは二枚だけ紹介しているのですが、彼らの事をすっかり失念していました。彼らこそ英米中心ではない辺境から生まれた21世紀の音楽を世界中に発信している最前線なのに、これは猛省します! 第二版が出来るようなら、真っ先に書き足します!
(しかし、バルカンビーツ全般を追いかけるとなると、それは中東音楽の本ではなくなってしまう。どちらかというとジプシー音楽という括りに近づいてしまう。僕が書きたかったのはあくまで中東音楽なので、すっかり忘れていたんでしょう)

音はベリーダンサーや僕のDJパーティーに来てくれている人達にはすっかりお馴染みだろうけど、バルカン〜クレズマーのブラス+ヒップホップ+ダブ+ベリーダンス+レゲエ、etc...中東版Asian Dub Foundationと言えば誰にでも伝わるかな。

c0008520_16551855.jpgこれまでに三枚のアルバムと一枚のリミックスアルバム+DVDを出してきましたが、この3月には四作目「GIVE」がリリースされます。僕が最近DJでいつもかけている新曲"Political Fuck"のように、余計なギミックを全て削ぎ落として、社会的メッセージが強まった作品です。


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by salamunagami | 2012-01-29 16:55 | 21世紀中東音楽ジャーナル  

[21世紀中東音楽無宿 003 Cairokee]


「21世紀中東音楽ジャーナル」のfacebookpage、気づくと、「いいね!」を押してくれた人が120人に増えていました! ありがとうございます。引き続き、本からこぼれたネタなどを少しずつ公開していきます。

ところでみなさん、昨夜NHK BS1にて放映されたBS特集「革命のサウンドトラック~エジプト・闘う若者たちの歌~」はご覧になられました?
僕の本ではあの瞬間の何かが変わるという雰囲気と、それから半年後の日本までしか出てきませんが、昨夜の番組はさらに昨年の年末近くまで踏み込んでいました。

さらに最新の情報です。一年前タハリール広場で「自由の声」を歌ったウスト・エル・バラドとカイロキー。あのポジティブな曲想から、一年経ってカイロキーが発表した曲は一転暗く重いんです。
アラブ史研究者の中町信孝さんが早速facebook上で歌詞を日本語翻訳しています。
そこには「自由の声は すっかり遠吠えになった」と出てきます。

中東の春は先が見えないまま、中東の冬に戻るのか、それとも第二の革命が起きるのか?
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by salamunagami | 2012-01-28 16:44 | 21世紀中東音楽ジャーナル  

21世紀中東音楽無宿 002 Murat Meriç

c0008520_16544786.jpg昨日から始まった[21世紀中東音楽無宿]。「21世紀中東音楽ジャーナル」の本編からこぼれおちた音楽をウェブで紹介しています。

今日は音楽家ではなく、音楽評論家と彼の本を紹介します。
2009年春、トルコの友人Babazulaのライヴを見に行くと、前座のDJが60~70~80年代の知られざるトルコのポップ音楽ばかりを回していました。
僕のDJに来てくれる方はご存じだと思いますが、往年のトルコポップには和物レアグルーヴ以上の珍品がたっぷりあるんです。
そのDJはかける曲かける曲シビレルような曲なので、ババズーラのムラットに聞くと、音楽評論家のムラット・メリチと紹介されました。アンカラ在住で、トルコポップの専門家、彼が持っていない7インチはないと。そしてラジオで往年の流行歌の番組を持っていると。

c0008520_16551694.jpg彼のルックスは伸ばしっぱなしの長髪に銀縁メガネ、ヨレヨレのTシャツに、しかもビール腹。湯浅学さんと根本敬さんを足して二で割ったような風貌。World standard、典型的なレコードオタクです。

そしてプレイするのは60年代のボサノヴァやフランスのシャンソンに影響を受けたトルコ歌謡や、70年代のサイケデリック・ロック、YMCAやカンフーファイティングのトルコ版みたいなディスコ曲、そして80年代のまるで日本のCCBやマッチそっくりのダサダサ歌謡まで、どの曲も楽しくて、すっかり彼のDJのファンになりました。
「貴方のDJ最高だよ!」とDJブースのムラット・メリチに告げると、ニヤっと笑い、その場で「僕が選曲したコンピ盤」と三枚のCDRをいただきました。そして後日、アンカラに行った時に彼にインタビューさせてもらいました。その時聞いた話は僕の本にも役立たせてもらっています。

c0008520_16554381.jpg後日、彼が書いたトルコ・ポップ研究書籍「Pop Dedik ~Türkçe Sözlü Hafif baTi Müzigi」(ポップは語った〜トルコ語の歌詞の西洋音楽)をイスタンブールの本屋で手に入れました。なんと550ページにわたる大著です。もちろんトルコ語なので、僕には読めません。ところどころにアーティスト名が出てきたり、簡単な単語を拾ったりして、流れだけわかるのみです。残念!

誰かトルコ語が堪能な方、この本を読んでみる気はありませんか? お貸ししますよ。

21世紀中東音楽ジャーナルのfacebookpage
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by salamunagami | 2012-01-27 16:57 | 21世紀中東音楽ジャーナル  

21世紀中東音楽無宿 001 Derdiyoklar

下記の文章はfacebookpage用に書いたのですが、この音楽があまりにも素晴らしすぎたか、ダサすぎたらしく、反応が悪いのでブログにも貼ることにしました〜。


毎日皆さんのタイムラインを賑やかしている「21世紀中東音楽ジャーナル」ですが、今週火曜朝に無事に最終入稿が終わりました。なので後は出来上がるのを待つだけです。関係者の皆さん、長い間、お疲れさまでした。

今頃になって「ああ、なんでアレを書かなかったんだろう?」とか「章のタイトルをああしておけば良かった!」というのが幾つも出てきてます。その全てはフォロー出来ませんが、「サラームの選ぶ中東音楽CDガイド90」をこのfacebookページ(原文ママ)でフォローしたいと思います。

というのも、本で選んだ90枚はいわゆる名盤みたいなのが多く、数も90枚と限られていたので、涙をのんで外したものや、ついうっかり入れ忘れてしまったものがたくさんあります。それを「21世紀中東音楽無宿」と名付け、このページでyoutube映像などを用いて紹介していきます。

最初に紹介したいのは「トルコのWhite Stripes」ことDerdiyoklar(デルディヨクラル)です。どこがWhite Stripesかというと、メンバーが2人で、一人がエレキギターならぬエレキ・サズ、もう一人がドラムスで、トルコのブルーズことハルク〜テュルキュをエレクトリック〜サイケデリックな味付けで演奏してるからです。しかしルックスは全然White Stripesじゃなく、どちらかというと、土管の中に隠れていた所を発見され、引きずりだされたサダム・フセインとカダフィー大佐と言ったところでしょうか?

youtubeを探すと、1984年頃の凄まじいステージが幾つもアップされています。公民館みたいな場所でお客もまばらで、子供がバクシーシを渡しに来たりと、まったく意味がわからない。そこでジミ・ヘンばりにエレキ・サズをかき鳴らしているのだからサイケデリック過ぎる! 

1984年と言えば僕はまだ高崎の高校3年生で、エコー&バニーメンとか聴いて「ネオ・サイケ」にうっとりしてた時代です。しかし、このデルディヨクラルの映像を観ると、「ネオ・サイケなんてウスいもの聴いてる場合じゃないだろ! アルバイトしてお金貯めて大至急トルコに行け!」とその頃の自分を叱責したくなります。

c0008520_073773.jpgCDでは「Koleksiyon」という二枚組のベスト盤が手に入りやすいです。そのジャケもスゴイというかヒドい。サダムとカダフィーの二人が揃いのオレンジ色のツナギを着て、くたびれたロバに乗って田舎道を歩いている。そのロバの背には改造エレキサズと、トリプルネックのエレキサズ&エレキギターが自慢げに括り付けられている。このジャケを見たら、誰も欲しがらないCDかと思います。



ちなみにこちらは、現在トルコで人気のDJ Baris KによるDerdiyoklarのミュンヘンディスコ曲「書け、ブン屋、書け」のリ・エディットです。もちろん僕はDJでプレイしてます。
何がイケてるか、イケてないのか、よくわからなくなりますね。まあそんな事気にしても仕方ないのですが……。それでも僕の音楽評論家としての良識が疑われても困るので、次回はもっとオシャレなのを紹介します。

21世紀中東音楽ジャーナルのfacebookページ


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by salamunagami | 2012-01-27 00:09 | 21世紀中東音楽ジャーナル  

「旅で覚える中東クッキング」トルコのカフヴェ

c0008520_23535264.jpgお正月で一月ぶりに更新されました「旅で覚える中東クッキング」。今回はトルコのカフヴェ(ターキッシュコーヒー)です。こればっかりはなかなか上手く作れません。しかし占いはなんとなくできるものです。

今回は久々にYOUTUBEである音楽を貼り付けてみました。コーヒーの歴史に思いを馳せながら、聴くのが楽しい曲です。

「旅で覚える中東クッキング」



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by salamunagami | 2012-01-26 23:55 | エキゾ料理  

English commentary of "21st. Century Middle-Eastern Music Journal"

English commentary of "21st. Century Middle-Eastern Music Journal" for English readers. But, it's written in Japanese only anyway.

21st. Century Middle-Eastern Music Journal

Author: Salam Unagami :Music Journalist/ DJ

Since my childhood, I was fascinated by the Middle-Eastern Music and culture, I don't know why. I often visited Morocco, Turkey, Egypt, and had been to Syria, Jordan, Israel, Iran & Lebanon to listen to the local music since 1989.

In summer of 2002, I was at a few days transite stay in istanbul and found a CD called "Mercan Dede/NAR" on the street. I was totally mesmerised by it. Because, it was like a mixture of 100% Turkish Sufi Music and 100% Electronic Music which was my generation Music! Since then, I started to dig a kind of Global Zeitgeist Middle-Eastern Music.

In summer of 2004, I visited a huge big festival of Afro origine Trance Music "Gnawa" in Essaouira, Morocco. There, I saw a half million people had been dancing to the Gnawa music, and many local women had gone into the state of trance!

Again and again stayed in istanbul to meet & talk with Mercan Dede, Baba Zula the Oriental Psychedelic Dub Band, Sema Yildiz the legendary bellydancer. And, I made many good friends there in 2005, 2007, 2009.

Then, I've been to Yemen to chase the "Sanaa's Song" the ancient Arabia-Felix traditional music in 2007. It was a hard time.

Finally, my last destination is the Cairo, the Heart of Arab culture in the end of January 2011 just before the revolution......

This is the journey of search for the 21st. Century Middle-Eastern Music on my foot between 9.11 and 3.11.

Contents
•Prologue
⁃ 30. January 2011, Cairo, Egypt
•1. A Meeting with Remarkable Sound
⁃ July 2002, istanbul, Turkey
•2. Gnawa, The Black Trance Music
⁃ June 2004, Essaouira, Morocco
•3. Crossing the Bridge of Tradition and Modern
⁃ July 2002, istanbul, Turkey
•4. Search for the "Arabia Felix"
⁃ January 2007, Sanaa, Yemen
•5. The Narrow Road to the Interiour of Turkish Music
⁃ April 2009, istanbul, Turkey
•6. They Shouted the Music and the Revolution at the Heart of Arab
⁃ January 2011, Cairo, Egypt
•Epilogue, Sout El Horeya~ The Voice of Freedom
⁃ October 2011, Middle-East/The World/Japan

Column
• What's the Middle-East? the Middle-Eastern Music?
• History of the Modern Middle-Eastern Pop
• "Gnawa, Music of Cry for Freedom" Amazigh Kateb Interview
• The Sound of istanbul
• Nobody knows about Yemenite Cuisine
• Book Guide of the Middle East in Japanese Language

• The Middle-Eastern Music 90 CD Guide

Voila! Merci, Shukria, Teşekkur edirm, Shukran, Arigato!

Facebook Page
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by salamunagami | 2012-01-25 13:52 | 21世紀中東音楽ジャーナル  

21世紀中東音楽ジャーナルの裏表紙初公開!

c0008520_1044414.jpg
21世紀中東音楽ジャーナルの裏表紙初公開!
こちらはベリーダンサーです。

表紙も裏表紙もステッカーを作って貼りたくなりました!




21世紀中東音楽ジャーナル facebook ページ
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by salamunagami | 2012-01-24 10:44 | 21世紀中東音楽ジャーナル  

21世紀中東音楽ジャーナル amazonにて予約開始!

c0008520_1411690.jpg21世紀中東音楽ジャーナルがamazonに掲載されました。ただ今ご予約絶賛受付中です!
なにとぞよろしくお願いします。

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by salamunagami | 2012-01-23 14:01 | 21世紀中東音楽ジャーナル  

Last Night Habibi Twist

c0008520_119557.jpg昨夜は渋谷の虎子食堂にて、おなじみベリーダンサーTANiSHQが主催したパーティー「Habibi Twist」の第一回でDJをしてきました。TANiSHQに聞いたわけではないけれど、このパーティーは彼女が、彼女の生徒さんたちに気軽に踊れる場を作るということで始めたのでしょう。そのため、オールナイトではなく、日曜の夕方6時半から終電まで。翌日仕事のある生徒さんも問題なく来られます。
僕は6時半のオープンからDJスタートだったのですが、通常、オープン時はお客さんもいないのでゆるくウォーミングアップするものですが、昨夜はオープンとともに満員になり、DJも最初から飛ばしてかからざるを得ませんでしたよ!
通常、ベリーダンス系のパーティーはお客の95%以上が女性で、男性は僕ともう一人、二人だけということも多いのですが、昨夜は女性6割、男性4割くらい。グラスルーツで会う野郎どももちらほら。彼女の人柄が現れてました。
踊ったのはTANiSHQと5人の生徒さんたち、Arella, Maki, Megumi, Misato, Yumnah。どのベリーダンスのクラスを見ても、生徒は先生に似るものですが、通常の発表会とは違う自由な雰囲気の中で楽しそうに踊っているのが彼女のところの特徴かな。
DJは僕と、僕のWAVE時代(もうこんな言葉要らないか)からの友人コンピューマで、僕は終電ギリギリまでDJしたけど、その後はコンピューマが引き継いだので、一体何時まで続いたのでしょうか?

Habibi Twist、次回は3月です。僕はインド出張中のため出られませんが、交友の広いTANiSHQならではの濃いDJ達が次々と登場するはずです。
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by salamunagami | 2012-01-23 11:17 | エキゾDJ