カテゴリ:21世紀中東音楽ジャーナル( 21 )

 

21世紀中東音楽ジャーナルの書評ありがとうございます!

c0008520_1028196.jpg帰国して10日が過ぎ、その間にラジオ2本、DJ3本、トーク2本、ライヴの司会(両替係、盛り上げ役)など、人前に出る仕事が多く、ジェットコースターのような生活が続きましたが、それも昨夜で一段落しました。今週は通常の原稿やエルスールレコーズ店番、そしてラジオ2本と渋谷UPLINK FACTORYでのレギュラートークショーです。
今日は代々木公園で開催されているパキスタンバザールに行きます!

さて、僕の「21世紀中東音楽ジャーナル」が音楽誌ミュージックマガジンとラティーナの書評欄で大きく紹介されました。ミュージックマガジンのほうは金沢大学の「ライ大好き」粕谷祐己教授、ラティーナのほうは大石始君が執筆してくれています。粕谷教授は「21世紀の老若男女みんなが読んで欲しい本」、大石君は「同じ音楽ジャーナリストとしてこれほどまでに嫉妬させられた音楽書籍は過去なかった」と絶賛(僕のほうでは、大石君はこれからそういう本を書いてくれることと信じていますが)してくれています。うれしいです! 是非、書店店頭でご覧下さい!
このほか、現在発売中の雑誌CDジャーナルに書評、そして3月上旬(日時失念)の日経新聞にも著者インタビューが大きく掲載されました。

一昨年、昨年と執筆している間は全く先が見えず、果たしてこの本は本当に出るのだろうか? 出たとしても読んでくれる人がいるのだろうか?と常に自問自答していましたが、こうして一冊の書籍という形になって、初めて広がっていく人との繋がりや、新たな出会いなどを、今ひしひしと感じています。

当面、鞄に一冊は持って歩きます。僕を見かけた方は是非「本を一冊売って下さい!」とお声かけ下さいませ。

今日はパキスタンバザールにいますよ〜!
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by salamunagami | 2012-03-25 10:38 | 21世紀中東音楽ジャーナル  

3.24 Sat. タワレコ新宿 21世紀中東音楽ジャーナル 発売記念 トーク&サイン会

c0008520_1649287.png追記です。ゲストに音楽評論家仲間の大石始くんが友情出演してくれることとなりました。彼の編著「グローカルビーツ」にサインをもらいたい方も是非お越し下さい!

タワーレコーズ新宿店で「21世紀中東音楽ジャーナル」発売記念 トーク&サイン会を行います。
中東音楽とは関係ありませんが、パキスタンで収録してきた驚愕の映像も見せちゃうかも!
「21世紀中東音楽ジャーナル」この機会によろしくお願いします!

開催日時:2012年03月24日(土) 19:00
場所:タワーレコーズ新宿店 9F
出演:サラーム海上
聞き手:大石始

参加方法:新宿店にて、2/16発売「21世紀中東音楽ジャーナル」をお買い上げいただいた方に、先着でサイン会参加券を差し上げます。
対象店舗:新宿店
・イベント券の配布は定員に達し次第終了いたします。終了後にご予約/ご購入いただいてもイベント券はつきませんのでご注意ください (イベントにより券の名称は異なります)。
・イベント券を紛失/盗難/破損された場合、再発行はいたしませんのでご注意ください。
・イベント券が必要なイベントにおいて、小学生以上のお客様はイベント券が必要になります。
・イベント中は、いかなる機材においても録音/録画/撮影は禁止となっております。
・会場内にロッカーやクロークはございません。手荷物の管理は自己責任にてお願いいたします。
・会場周辺での徹夜等の行為は、固くお断りしております。
・店内での飲食は禁止となっております。
・都合によりイベントの内容変更や中止がある場合がございます。あらかじめご了承ください。

http://tower.jp/store/event/2012/03/0550324199
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by salamunagami | 2012-03-24 19:00 | 21世紀中東音楽ジャーナル  

3.21Wed. 21世紀中東音楽TV@DOMMUNE & GYPSY SOUND SYSTEM!

3/21(水)は渋谷のDOMMUNEスタジオから「21世紀中東音楽ジャーナル」の発売記念イベントを行います。今回、聞き手は本文中にも登場するベリーダンサーのNOURAH。翌日から一月間、Baba Zulaのヨーロッパツアーへと向かう彼女が出国直前にトルコ音楽やBaba Zula、ベリーダンスへの愛を語り、そしてトーク終了後にはダンスも披露してくれます!

サラームが撮影してきたトルコのスーフィー儀礼音楽、モロッコのトランス音楽グナワの集団トランス風景、イエメンの花鳥風月な古典音楽演奏などを、DOMMUNEから全国〜全世界へと発信します!


そして、第二部はスイスからのバルカンビーツDJ男女デュオGypsy Sound Systemとシリル・コピーニの登場です!!

DOMMUNEはインターネットで見ても楽しいですが、現場はより一層楽しいので、皆様是非現場にいらして下さい! DOMMUNEの予約は例によって、宇川君超多忙のため、直前にならないと始まらないと思います。詳細は追って!

3.21Wed. DOMMUNE

19時~21時:21世紀中東音楽TV
出演:サラーム海上
聞き手&Bellydance : Nourah(Samanyolu/Devadasi Studio)


21時~24時:第二部 Gypsy Sound System Japan Tour 2012
DJ: Gypsy Sound System (from Switzerland)
Cyril Coppini, サラーム海上

Presented by: Pro-Helvetia; Institut franco-japonais de Tokyo
協賛:プロ・ヘルベチア/東京日仏学院

入場料:1500円予定

Gypsy Sound System プロフィール:
東欧からバルカン半島のジプシーたちの妖艶なフォークミュージックにダンサブルなビートを加えたバルカン・ビートは、クラブ・ミュージック全般に大きな影響を与え、あらゆる音楽ファンを熱狂させています。そんなバルカン・ビート・シーン屈指の実力派、ジプシー・サウンド・システムがフランコフォニー祭に登場!女性DJオルガと男性DJ Drシュナップスが今最も熱いサウンドで盛り上げます。インドからスペイン、バルカン半島を横切り、地中海を一周させる、魔法のような音楽を楽しみましょう!

Gypsy Sound System Japan Tour 2012
3/23(金) @ Trump Room (渋谷)
3/24(土) @ 本町・nuooh (大阪)
3/25(日) @ Yorimichi Cunta(福岡)
3/27(火) @ Pepperland (岡山)

3/17追記:観覧予約が始まりました。下記リンクからお申し込み下さい。
http://www.dommune.com/reserve/2012/0321/
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by salamunagami | 2012-03-21 19:00 | 21世紀中東音楽ジャーナル  

2.29 若山ゆりこ「スウィート・モロッコ」発売!

c0008520_2231741.jpg妻の若山ゆりこも僕の本から二週間遅れの2月29日に新刊をリリースします。詳しくはウェブサイトやfacebookページもご覧下さい。

スウィート・モロッコ ~sweet morocco~
若山 ゆりこ 著

甘くて不思議な楽園モロッコを存分に楽しむエキゾチックな旅絵本!

アフリカ大陸の北西、先住民ベルベル人の文化やサハラ文化、豊穣なアラブの文化、そして洗練されたヨーロッパの文化が混じり合うミステリー・ランド、モロッコ。

日本でもすっかりおなじみとなったタジン鍋やエキゾチックな雑貨やインテリアによっても、ここ数年急速に注目を集めています。

穏やかで抜けるように青い地中海と、丘に連なる真っ白に塗られた家々が印象的な港町タンジェ。世界最大の迷路のようなメディナ(旧市街)のある古都フェズ。そしてピンクに彩られた魅惑的な都市マラケシュ。
険しいアトラス山脈を越えてさらに奥地へ進めば、広大なサハラの風景が広がります。めまぐるしく変わるダイナミックな自然と映画のワンシーンのようにエキゾチックな風景が、多くの旅人を魅了してきました。

また、イスラムの由緒ある伝統と豊かな自然の中で育まれた独自の文化も特筆すべきもの。目眩がするほど細かなモザイク、伝統職人が意匠を凝らしたインテリアの美しさは古くからヨーロッパの芸術家を虜にしてきました。そして、スパイスやドライフルーツ、オレンジやローズ・エッセンスをふんだんに使った快楽的な料理の数々。山を越えればリズムが変わると言われる豊かな音楽や、女性達の間で伝えられてきた伝統的な美容法や化粧品の数々も見逃せません。

「スウィート・モロッコ」はこの魅惑的な国モロッコをぐるりと一周しながら、そうした文化と個性的な街について、沢山のイラストと写真、文章でじっくりと書き綴りました。モロッコのバラエティーに富む風物、そして、そこで楽しめる様々な出来事を紹介しています。この本でモロッコのイメージが広がります!


内容
第一章 赤いモロッコ~マラケシュ
モロッコで人気No.1の麗しき赤い都、マラケシュ。かわいいモロッコ雑貨が溢れるスークを歩き、ジャマ・エル・フナ広場の屋台でモロッコ人と一緒にカバブに舌鼓をうち、古い邸宅を改築した民宿リヤドで時を忘れる。快楽的モロッコ案内。

第二章 いにしえのモロッコ~フェズ
アリの巣のように路地が入り組んだメディナ(旧市街)が広がる迷宮都市、フェズ。モロッコで一番古い王都でもあり、古くから芸術や文化の中心地でもありました。このマラケシュとはひと味違う、古きモロッコの香りが漂う街の迷路を、ひたすら歩き回ったメディナ案内。

第三章 砂漠のモロッコ~メルズーガ、ザゴラ
アトラス山脈を越えると、そこは南部モロッコの別世界。広がる。岩肌がむき出しになった山々、木一つない広大な乾いた大地、時折点在するオアシスの村、カスバ街道、そしてオレンジ色に輝くサハラ砂漠。荒々しくも魅力的な砂漠のモロッコ案内。

第四章 音のモロッコ~エッサウイラ
マラケシュから車で西へ3時間、大西洋岸の小さなアーティスト・タウン、エッサウィラ。音楽家や画家達が多く住み、伸びやかで自由な空気に満ちた街の魅力を、毎年6月に開催される音楽祭「グナワ・フェスティバル」の様子を交えながら、書き綴ります。

第五章 海のモロッコ~タンジェ、ラバト
100年前には国際都市として繁栄し、名だたる芸術家達を惹きつけてきた地中海の魔都タンジェ。今やその面影は薄れたものの、ひとたび街を歩けばかつての栄華を彷彿とさせるアウトサイダーな残り香が漂ってきます。数々の伝説に想いをはせながら歩く、タンジェ巡礼。

書名:スウィート・モロッコ
著者:若山 ゆりこ 
定価:1470円(税込)
発売日:2012年2月29日
ISBN-10: 477780934X
ISBN-13: 978-477780934949
発行・発売 辰巳出版
〒160-0022 東京都新宿区新宿2丁目15番14号 辰巳ビル
電話 03-5360-8088(大代表) FAX 03-5360-8951
http://www.tg-net.co.jp/

スウィート・モロッコのウェブページ
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by salamunagami | 2012-02-29 00:00 | 21世紀中東音楽ジャーナル  

2/22(水)旅の本屋のまどのトークはロフトチャンネルで同時放送!

c0008520_1345512.jpg2/22(水)旅の本屋のまどで行う予定のサラームのトークショーは「ロフトチャンネル」を通じて、インターネット中継放送されることになりました! 来られない方はこちらをご覧下さい!

2/22(水)「サラーム海上の中東音楽を巡る旅」

 2012年2月20日より満を持して始まるネットTV「ロフトチャンネル」にて、旅本ブックレビュー番組がスタート!
 第1回目はスペシャルバージョンとして、新刊『21世紀中東音楽ジャーナル』発売記念、サラーム海上さんのトークイベントを生中継。中東音楽の魅力について、現地で撮影した動画も交え語っていただきます。
 当日はネットからの質問も受け付けます。中東音楽ファンはもちろん、旅好きもお見逃しなく!

<中継URL>
http://www.ustream.tv/channel/loftch
19:30~中継スタート

※西荻窪「旅の本屋のまど」で行われるイベントの生中継です。
 イベントの詳細はこちらをご覧ください。
http://www.nomad-books.co.jp/event/event.htm
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by salamunagami | 2012-02-22 19:30 | 21世紀中東音楽ジャーナル  

21世紀中東音楽ジャーナルが店頭に並び始めました!

c0008520_12131428.jpg
今週木曜16日からやっと、ついに、「21世紀中東音楽ジャーナル」が店頭に並び始めました! 長かった!
タワーレコーズ渋谷店7階書籍売場ではこのように大型パネルまで作って展開してくれていました。本当にありがとうございます! 店員のOさんに頼まれて著者サインを10冊に残してきました。 このパネル、展示終わったらいただきたいくらいです。

c0008520_12132161.jpg周りには妻の本や僕のかかわった本、CDなどが並んでいます!

c0008520_12145625.jpgそしてお馴染みEl Sur Recordsでは特典付きで発売開始しました!  
昨日は急遽「サラームの一日サイン会」と勝手に決めて、店番をしていたところ、雪が降りだす悪天候にも関わらず、旧友の井上薫君や、WAVE時代の同僚、ぱいでいあや朝日カルチャーの受講生、ベリーダンスを習われている方、仕事の上の友人たち、十数名の方にお越しいただきました。寒い中、ありがとうございました。
 
全国の本屋さんではどうなんだろうか? 買って読んでくれた方、楽しんでいただけているかなあ?

来週は木曜にまたまたエルスールにて一日サイン会を行います(つーか、店番してるだけだろうって?)。その後はパキスタンに行ってしまうので、しばらくサイン本がないので、その旨よろしくお願いします!
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by salamunagami | 2012-02-18 12:20 | 21世紀中東音楽ジャーナル  

21世紀中東STYLE 01 出前の紅茶カップ

c0008520_1134857.jpg新刊がらみの新企画。今度は音楽だけではなく、現在の中東の知られざるサブカルチャー・アイコンを「21世紀中東STYLE」と題して紹介しましょう。まずは中東男子校部室系。このスタイルの最高峰はここで以前紹介したM.I.A.のXXXOのミュージックビデオに決まりですが、その他、町を歩けば様々なcool stuffたちに出会えます。まずは、イエメンのサナア、カセット屋さんで大量に買い込んだ時に、「お茶でも飲むか?」と店主が出前で取ってくれたシャーイ(お茶)カップです。

届いた瞬間、ビックリ! えっ、こんなので飲むの? スキムミルクかなにかの空き缶をカップにそのまま利用してるんです。切ったフタはわざと残してあって、フチのギザギザで唇を切らないように注意しながら飲みます。もし切ったらC型肝炎まっしぐらというスリリングなシャーイ・カップなんです。もちろんブリキなので、熱い茶が入っていると、手で持てないほど熱くなってます。それを何事もなかったかのように涼しげに飲むのがイエメンのタフガイとでもいいましょうか?
何度も水洗いしたのにはがれずに残っているお姉ちゃんの紙ラベルにも泣けます。多分、紙ラベルをはがさないように、使い始めてから、一度も水に漬けてないかもしれません。そこら辺もガイジンにはわからない、何某かの美学があるものと思われます。少なくとも細菌の温床です。Anthrax!!!!
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by salamunagami | 2012-02-11 11:04 | 21世紀中東音楽ジャーナル  

「21世紀中東音楽ジャーナル」著者から、読者の皆さんへのお願いです

c0008520_236988.jpg2/8水曜に朝日カルチャーセンター新宿で開催いたしました「ワールド音楽入門」講座、満員御礼ありがとうございました! 春からの通年講座に先だってのプレオープン回、そして僕の新刊「21世紀中東音楽ジャーナル」を元にした中東音楽の概要回でした。
昨年まで四年間続けて来た和光大学ぱいでいあからの受講生の方も20名近くいらしていたのですが、それにしても新規の方が30名も来ていただいて、新宿という場所の利と、中東音楽への興味の高まり、両方ともが上手く合致して、今回の大入りとなりました。ありがとうございました。


c0008520_2361290.jpg本の宣伝や春からの講座の宣伝に終わらないために、内容は詰め込めるだけ詰め込みました。中東概要、中東とイスラーム教、一枚板ではない中東の歴史、そして政教分離したトルコ共和国の音楽、イスラーム革命前のイランの歌謡曲、アラブの辺境モロッコのトランス音楽グナワ、中世のアラブ辺境が残るイエメンの古典歌曲、そしてエジプトのドローカル音楽、最後に中東音楽におけるこの10年間、と、ここに書いただけでアップアップだったことがわかると思います。そのため説明不足だったところも沢山あると思います。それは僕の本や4月からの講座や、他の機会にお話しして行ければと思っています。


c0008520_236464.jpgそして、工場からできたてほやほやの「21世紀中東音楽ジャーナル」は30冊だけ先に届きました。それもその場で売り切れました。買っていただいた皆様本当にありがとうございます。お求めいただけなかった方は申し訳ありませんが、一般発売の来週16日までお待ち下さいませ。


c0008520_237313.jpg僕も会場に着いて初めて現物を見ました。本を出すのはこれが4回目ですが(寡作ですねえ、トロいですねえ、人生なんて短いのに! しかし次の本は今年の終わりにはなんとか形にします!)毎回、出来上がった本を見るのは嬉しい瞬間です。
しかも開けたら中がピンク色でした。編集の須川善行さんには常々「ピンク」「ピンクにして」ともらしてきたので、僕の知らないうちにピンクにしてくれていたようです。ありがとう!


さて、一般発売は来週木曜16日です。買っていただけたらとてもうれしいです。読んで、楽しんでいただけたらなら、なおうれしいです。そして、お時間許す方は、AMAZONの書評を是非書いてやって下さい! amazon に書くのが面倒という方もfacebookやtwitterやblogなどで是非感想をアップしてやって下さい。書いていただければ著者としては最高にうれしいです! というのも読者の方のそうしたアクションが、また新たな読者をもたらしてくれる、そう思うからです。

出来上がってしまった今となってはこうして楽しげな事だけを書いていますが、実はこの本を出せるまでに随分長い時間がかかっています。編集者の須川さんと企画を立ち上げたのが2007年。それからしばらくの間、「中東音楽」というネタは「前例がない」、「マニアック過ぎる」と何社にもダメ出しをくらいました。
でも、僕としては「前例がある」ことを僕が書いても仕方ないと思うんですよ。それに、僕はその「前例がない」「マニアック過ぎる」音楽についての原稿を書いて読者に喜ばれ、ラジオで喋って、知らない方から励ましのtwをいただき、講義をやって受講生たちに喜んでもらえて、DJをやって、ベリーダンサーやボリウッド好きたちが朝まで楽しんでくれます。逆に「前例があり、みんなが聞いている」音楽について僕が何か書いたって、そんなの面白いわけがない。つーか、そんなもの最初から書きたいと思わないかも。
物価の高いイスタンブールに4週間も滞在して、毎日毎晩ライブハウスで音楽聞き歩くのだって、音楽家なんて職業がほぼ存在しないイエメンに行って、高山病に苦しみながらも音楽家を探して周るのだって、全部、自分がどうしてもやりたかったからやったのであって、そこには「前例云々」や「マニアック過ぎる云々」、「みんなが聞いている、聞いてない」なんて一切関係ないわけです。僕がこれだけ面白いと思っているから、追いかけるし、大枚はたくことが出来る。それだけ面白いと思えるものだから、それを文章にしたり、喋ったり、DJでプレイしたりすれば、必ず面白がってくれる人もいるはず。つ〜か、実際少なからず面白がってくれた人がいたから僕はこれまで十二年もフリーのライターで食えてたわけで。

しかし、これだけCDも本も売れない時代になると、本を出した所で初回の印刷数が半減しているので、印税は9年前に最初の本を出した時の半分以下になっちゃうんです。バレンタインデイの義理チョコが減ったのと同じで、義理や体面や世間体(要は「どうでもいいもの」)に対しては財布の口が開かなくなったということでしょう。

「だから、買ってくれ〜! 」とお涙頂戴のお願いを書いているのではなく、今回は、「届くべき人に届かない」ということを最小限におさえたいんです。これまで、「サラームさん、そんな面白そうな本を出していたの今まで全然知りませんでした〜! 知っていたら買ってたのに〜!」、「もっと以前から知っていたら!」というロスがあまりにも多すぎたんです。僕はブログやネット、ラジオなどでそれなりにプロモーション活動も行ってきたつもりだけど、それでもそういう潜在層に全然届いていなかった。

僕の前著「プラネットインディア〜インド・エキゾ音楽紀行」(河出書房新社)は、読まれた方々から沢山の嬉しいお言葉をいただきました。それに僕自身が自慢出来る内容です。何と言っても2006年の時点でインド映画音楽(ボリウッド)とインドの古典音楽や民謡について、俯瞰した書籍を書けたんですから。それまでの5年間のインド取材をまがりなりにも一つの本として起承転結きれいにまとめたんですから。当時は、音楽ライターでインド音楽に興味を持って、自力で取材していた人は………いや、今更こんな自慢しても仕方ないな。ブラジル音楽、レゲエ、キューバ音楽、シャンソン、デトロイトテクノなどに大枚はたいて、全てつぎ込んで、素晴らしい著作や作品を残した先輩ライターたちも沢山いるわけだし。

話を戻すと、僕の「プラネットインディア〜インド・エキゾ音楽紀行」はコアなインド音楽好きには届いたとしても、潜在的なインド文化好きの所にまでは全然届かなかったと思います。そのせいで、「前例がない」、「マニアックすぎる」という、僕のような存在を100%否定してかかる「負の公式」がそのまま当てはまってしまった。

今回の「21世紀中東音楽ジャーナル」も、「中東」で「音楽」で「ジャーナル」ですよ。全然窓口が広くない。いきなりハードルが高い。しかし、僕は、「前例がない」、「マニアックすぎる」という、俳句の季語や定例文みたいな誰でも言える簡単な表現に押しつぶされるのは、これまでの三冊で正直言ってもうウンザリなんです。
じゃあ、それを阻止するために何をやればいいのか?という解答は正直わかりません。前著同様に、個人で出来る範囲のプロモーションをするしかないでしょう。しかし、6年前と比べて、個人でできるプロモーションの幅は広がりました。6年前はウェブとブログ、マスメディアしかなかったけれど、今ではソーシャルメディアが強い影響力を持つようになった。なので、僕はこうして仕事の終わった後の夜中過ぎにつれづれにブログを書き殴っているのですが(これもプロモーション活動?)。でも、僕一人の力ではできることが本当に限られているので、皆さんの力をお借りしたいのです。

どうか「21世紀中東音楽ジャーナル」を買ってくれた皆さん、一言でも二言でも良いので、感想をまめにtwitterでつぶやいて下さい。ブログで是非紹介して下さい。amazonのカスタマーレビューを書いて下さい。facebookで「いいね!」ボタンを押して下さい。アフィリエイトに組み込んで下さい。
それで何かが変わるのか、変わらないのか、僕の本が突如バカバカと売れちゃうのか、それとも相変わらず売れないのか、わかりません。しかし、この小さな実験に少しだけでもご協力下さい。

お涙頂戴で言うなら
「著者として一人でも多く、届くべき人の所に届いて欲しいんです」

もっとブッチャケて言うと、協力いただいた読者の皆さんにも見返りがあります。
「本が売れて、僕のところにたっぷりお金が入ってきたら、そのお金は次の本、そのまた次の本に必ず活かして、読者の皆さんに必ず還元致します!」

そんなわけで、丑三つ時ですが、なにとぞよろしくお願いします!

21世紀中東音楽ジャーナル発売は2月16日です!


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by salamunagami | 2012-02-10 02:48 | 21世紀中東音楽ジャーナル  

[21世紀中東音楽無宿 007 M.I.A.]


彼女は中東ではなくスリランカ(南アジア)系だし、すでに超有名なので、僕の本で紹介する必要はないのですが、このビデオを見たら「無宿」として取り上げねば!
以前のビデオ「XXXO」でもシーア派グラフィックアートをフィーチャーしていたので、21世紀中東ユースカルチャーに深く食い込んでるなあ(このことはイエメンの章で触れました)と思っていたら、この最新ビデオで完全にブットばされました。

現在の湾岸諸国で、大学で神学を専攻して手に職もないままに、オイルマネーで何不自由なく生かされている若者たちの、日本のヤンキー〜シャコタン文化にそのまま通じる男子校部室的ユースカルチャーまでコミットしてくるとは!
しかも後ろのガイ達はビョークのリミックスで有名になったシリアのOmar Souleymanが得意とする伝統舞踊、湾岸のラインダンスとも呼ばれる「デプケ」を踊ってる!

昨日もfacebookで書いたけど、ブラックでもホワイトでもない、ブラウンな人達のアティチュード。これまで世界史や音楽の歴史においても無視されてきたブラウンな人達の美意識をこれほど押し出すなんて!

3rd.アルバムが今イチ面白くなかったので失速したかと思っていたけど、嬉しい誤算! オレが間違っていたあ!

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by salamunagami | 2012-02-08 17:09 | 21世紀中東音楽ジャーナル  

21世紀中東音楽無宿 005 Aka Gunduz Kutbay



今日は昨年25歳で無念にも亡くなってしまった東京外語大学大学院ウルドゥー語専攻のマジュヌーン野上フミヤくんが編集長だった音楽雑誌OARの次号、追悼号のための原稿を書いている。テーマは「トルコのスーフィー音楽」。というわけで朝からスーフィー音楽ばかり聴いている。

そしてトルコのスーフィー、メヴレヴィー教団の音楽と言えばネイ。
そしてネイと言えばこのガイ! 以下は以前ある雑誌のために書いた原稿そのままです。

早世したスーフィーの笛ネイ(葦笛)奏者の復刻盤二枚組。ジャケに写るあまりにブっとい面構えに惹かれて手にしたのだが、部屋に戻ってmacbookのスピーカーから流した瞬間凍り付いた。この音、このツラはどこかで遭遇した覚えがある! 伝統音楽専門レーベルKALANのCDらしく120頁のトルコ語&英語解説ブックレットが付いていたので、ペラペラとめくっていると、ああ、このオヤジ、G.I.グルジェフ原作、ピーター・ブルック監督の映画「注目すべき人々との出会い」に出演していたのだ! 映画の冒頭シーンの、アフガニスタンの山奥で行われるスーフィーの音楽会で見事優勝を果たす音楽家の役で!(ちなみに失格する音楽家の中には現在のトルコ・スーフィー音楽を代表するクドシ・エルギュネルの姿もある。)まさに注目すべき人との出会い!! 二枚のCDに収録された大半はスーフィーの宗教儀式で奏でられた即興演奏の録音。一本の葦笛とは思えないほど太くコシのある笛が導く幽玄な音世界。オレの歩んできた小径は間違ってなかった! 



この冒頭でホーメイやってるガイです。

21世紀中東音楽のfacebookページ

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by salamunagami | 2012-01-30 21:48 | 21世紀中東音楽ジャーナル