「音の書斎1&2」と「DJ選曲術」
ピーター・バラカンさんはさすがに羨ましい収納スペースを持ってるなあ。でもこれ10年近く前だから、今頃はきっとパンクしてるのでは、と勝手な想像をしてしまう。音楽評論家先輩の駒形四郎さんやWAVEの先輩 金野篤さんは当時からこんなじゃ、今は身動き取れないはずだから、さすがに売ったかも、とか。下北沢フラッシュのソフトケースはミュージックマガジン編集部がCD倉庫のスペース確保のためにフラッシュに特注して始まったものだったのかあ。マガジン編集部にこんな知らないところでもお世話になってたわけだ。
でもその辺りは序の口で、中には強迫神経症やサイコパスとしか思えない人達もいる。褒め言葉ですよ。オレなんか全然小童も小童。国内盤CDだと帯とか捨てちゃうから。それにDJやってるからデジパックとかすぐにボロボロになっちゃうし。とにかく勉強になりました。鈴木さん、Dさんありがとうございます。
でもプロのDJが一人も出てこないのは96年という時代なのかなと思っていたら、一昨日、タワーレコードで僕の元お隣さん、DJの沖野修也さんの書いた「DJ選曲術〜何を考えながらDJは曲を選びそしてつないでいるのか?」を見つけた。これが素晴らしい内容。プロのDJがどうやって曲を選んでいるのか論理的に記した選曲論から、12名の各ジャンルを代表するDJのミックスCDを教材にプロの選曲を緻密に分析した世界初とも言える選曲メソッドまでが詰まった画期的な本。後半の音楽要素チャート別分析もスゴイけど、オレは前半のオレ節に惹かれました。曰く
「テーマなき選曲は着る人のいないスタイリングと同じ!」
「伝えたいことがないなら選曲する必要はない!!」
「個性的な選曲は想像力に満ち溢れ、時に凡庸な楽曲を凌駕し、大きな感動を与える!!!」
その通り!
この本についてはもっと長い文章でオレの思いを綴ったレビューをwww.dice-k.comの連載コラム「エキゾ小宇宙日々精進」で書いてますので(12/3現在、まだアップされてないけど、数日中にアップされるはず)アクセスしてやって下さい。
by salamunagami | 2005-12-03 13:47 | エキゾ音楽