3.12 Mon. Shopping & Qawalli in Delhi 1

c0008520_2021235.jpg3月12日月曜
デリーでショッピングとカウワーリー!

 快適な部屋で午前7時に目が覚める。テレビでボリウッド最新ヒット番組を見ると、一年オチくらいの曲はどれも回転数を上げている。昔からそうだけど、回転数を上げて、一定の時間内にプレイ出来る曲を増やしているのだろう。それがお得に思えるのかもしれないけど、音楽を作っている人に失礼じゃないか! と思うのは僕が音盤原理主義的な時代が長すぎた日本人だからだろう。
 写真を取り込み、遅れている日記に忘れないようにポイントを箇条書きにして、8時すぎルームサービスで朝食を頼もうとしたら、一階のレストランで朝食が込みですよと言われる。一階に下り、日本のビジネスホテルと変わらないブッフェ方式の朝食をいただく。違いは南インドのイドリーやサンバルが並んでいること。そして、ここにはなんとチャーイはない。あるのは日本のファミレスによくあるエスプレッソ&カプチーノマシーンだ。デリーはすっかり都会になっちゃったんだなあ。
 午前中はサーケートのセレクトシティーウォークへ。面倒な荷物チェックを受け、まず最初に目指したのはPlayclan。ここで1年分のTシャツや袖付きシャツを買い込むのだ。ただ小さい店舗なので、ちょうど良いサイズがない事も多い。それでも4着とコースターを買い、デリーに他に支店はないのか?と聞いたら、ウェブサイトを見てと言われた。
 妻と一旦別れ、CDショップPlanet Mに入る。ここも品揃えが絶望的。一年オチ、半年オチのボリウッドCD例えば、tees maar khaanやdirty picture、double dhammalのオーディオCDは在庫がないと言われる。たっぷり買い込もうと思って来たのに、欲しいのは三枚だけだった。しかもカードで払えないと言う。全国チェーンだぜ? どうなってるの? インドのCD販売店もうダメだな。ボンベイのリズムハウスには頑張っていて欲しい。
 買うものもないので吹き抜け二階のバリスタでお昼を取って、妻の帰りを待つ。周りのテーブルを見ていると、チョコレートとクリームたっぷりの超大型フラペチーノを食べた後にパスタやピザを頼み、食後にコーヒーまで頼んでいるお客が多い。僕は相変わらずお腹を壊していて、冷たいものが飲めないのでティーバックのマサラチャーイだけ頼む。それだけ食えるのはうらやましいが、太るぞ〜!
 ゆりこが戻ってきて、クラブサンドイッチを頼むと案の定日本の二倍サイズ。二人とも食欲がなかったので二人でも食べきれなかった。一旦ホテルに戻り一休み。
c0008520_2022682.jpg夕方7時に村山先生とニザームウッディーン廟の参道で待ち合わせ。僕達のリキシャはニザームウッディーン・ウェストの裏道から入っていたため、待ち合わせ場所を見失うが、カリームホテルの曲がり角で村山先生を見つける。一週間ぶりの再会だ。
 ゆりこがお腹が減ったというので、近くのやたらと人が出入りしている美味そうなムスリム料理屋に入る。僕は全くお腹が減っていなかったのだが、メニューを見た瞬間にお腹が突然減りだした。マトンシシカバーブ、シャーミカバーブ、チキンビリヤニ、ライタを頼むと、さっきまで腹の調子が悪かったのが嘘のように気分が変わり、お腹が動き出した。
 一週間美味しくて健康的なベジ生活を続けてきたが、それはそれで美味しかったのだが、やはり僕には肉が必要ということか? しかも美味い肉が! あっという間に頼んだ肉類を食べ尽くし、勘定を頼むと、一人あたり110ルピー。なんだ今日の昼飯の美味くもないクラブサンドイッチの1/3じゃん! 
 ニザームウッディーンの参道奥に進む。村山先生が通りの脇の何を売っているのかよくわからない店で、100ルピー渡した。すると食券のようなものを10枚返してくれた。そこに周りからいかにも薄汚れた格好のガキやオッサンがわらわらと近寄ってきた。ランガルという喜捨システムらしい。一枚10ルピーの食券になっていて恵まれない人達に配るのだ。僕とゆりこも100ルピーずつ買ってみた。
c0008520_20223732.jpg参道を進み、サンダルを預け、いざニザームウッディーンへ。入り口に入ったところにあるアミール・フスローの墓の前でもカウワールたちが歌っているが、まずはここの管理人であるサルミーさんに挨拶しよう。本堂に近づくと、サルミーさんはいつもの場所にいた。挨拶を交わすと高校三年生となる息子さんを紹介された。
 本堂の前に10mほど離れた場所にカウワールたちが陣取り、その左右を男性と女性/家族席として沢山の人々が座り込んでいる。横に腰掛けていた色白の東洋人、日本人かと思って日本語で話しかけると、シンガポール人でフランス人男性と結婚してデリーに住んでいるという。名刺をもらうとmasalateeと書いてある。オキヨシさんやサトコンさんのお気に入りのインドのブランドの名前だ。マサラティーで働いているんですか?と聞くと、「知ってるの? もしかして、あなたたちはオキヨシさんのお友達?」「そのとおり、お友達も何も仲の良い友人です」「じゃあ、オキヨシさんと一緒にマサラティーのシャツを着ていたのは貴女じゃない?」とゆりこに。「そのとおりです」世間は狭いというか。旅先ではこういうことが本当によく起こる。
彼女はシェイハさん、やはりスーフィーに興味があり、ニザームウッディーンの近くに住んでいて、しばしばここに参拝に来ているという。サルミーさんももちろんよく知っているという。
c0008520_2023246.jpg二曲、約30分ほど歌うごとに楽隊が入れ替わる。その周りに参拝者だけでなく沢山の興味深い人々が蠢いている。まず驚いたのが人間扇風機。イイヒゲの修行僧のようなオッサンが大きな旗のような扇を持ち、全身で振り回して風を送っているのだ。四人ほどの人間扇風機がいたが、どのオヤジもイイ顔過ぎる。そして以前からずっと見ている、カウワールたちや参拝客の仕切り役の爺さん。「そこは邪魔だ!」とか一々ウルサイ。時折、カウワールに混じって一節を大声でがなり立てたりする。
一体この人はどんな職業なのだろうか?
c0008520_20243469.jpgその他にも、歌詞をいちいち噛みしめてしまい、一節ごとにジンときてしまい、曲ごとにお布施を渡しに出てしまう恍惚の人、キマリすぎて動けなくなっていても、時折「ハック、アリー!」と叫ぶ長髪のガイなど、レイヴ・パーティーの構成員と重なるなあ。迫力ある歌声とジャバ・ザ・ハット似のクールなルックスのオッサンカウワールも以前からここで歌っている。
 となりに座ったサリー姿のオバチャンがこちらがヒンディーがわからないのに延々と話しかけてくるので、村山先生に聞いてもらった。彼女はヒンドゥーだが、カウワーリーが大好きでしょっちゅう聞きに来ている。カウワーリーを一万回(正確な回数失念)聞くと五回礼拝行ったのと同じことになるのでどんどん聞け。彼女は11時くらいに帰ろうかと思ったが、お気に入りのカウワールが現れたので、彼が歌うまで残ることにする。
c0008520_2024294.jpg彼女のお気に入りのカウワールとは、全身黒のファッションでキメ、頭もガンズンローゼスのアクセルみたいなターバン巻きで決めたロックスターなカウワールだった。伝統的な衣装のカウワールが多い中、全身黒は目立っている。午前12時半くらいにその歌手が歌い始めた。マイクがないので十分に会場には届ききらないのだが、それでも彼がパワフルな歌手であることは伝わった。
 
c0008520_20255919.jpg1時を過ぎると再びジャバザハット系のオヤジが歌いだし、会場はお布施の嵐となり、音量はアコースティックながらもじわじわと盛り上がってきた。するとタブラの音の向こうに「スドーン」と何かが響いている。一体何の音だろうと思っていたら、落雷の音だった。落雷の音が激しくなるに従って、雨が降り出した。春雷とはデリーではめずらしいらしい。カウワーリーが呼び出してしまったのか?と思うくらいドラマティックな展開だった。
 しかし会場は降り出した雨の対応におおわらわ。まず床に敷いていたカーペットをぬれないように丸めた。カーペットが全て丸め終わる頃にはてんまくから雨がボタボタと垂れてきた。埃だらけの天幕を通った雨は最初からネズミ色だ。大理石の床が真っ黒に染まっていく。カウワールたちは楽器をしまい、多くの参拝客は帰ってしまった。しかし、我々は雨が一段落するまではここにいるほうが無難だ。
 雨は1時間かからずに小降りになり止んだ。すると掃除係たちがカッパギを持って大理石の床をカッバギだした。こういうときに掃除に便利だなあ。
c0008520_20263084.jpgそれでももう2時を回っている。そろそろ帰ろう。サルミーさんとシェイハさんと別れ、参道を戻ると、出口のチャーイ屋でシェイハさんにフランス人とインド人のハーフの女性を紹介された。
僕もフランス人とインド人のハーフの女の子を知ってるよ。ジャイプルに住んでる」と言うと
「それってパルヴィーンでしょう!」と。やっぱり世間は狭い、というか、出会うべき人はニザームウッディーンやアミール・フスローが出会わせてくれるのか?
「ところで私はスーフィーの研究をしているんだけど、日本のスーフィー研究家を紹介してくれない?」 紹介するも何も、目の前にいますよ、村山先生が! 
そこからは二人のヒンディー語の会話になったので内容はよくわからないが、ナクシュバンディーについて話していたようだ。
前半のスーフィー男子校の旅と後半の女子大仏文科美術部の旅がここで重なった。そしてゆりこのショッピング旅行とスーフィーさえここで重なった。

その場で一杯5ルピーの本物のチャーイをいただく。サウスデリーでは見かけなくなった本物のチャーイだ。
彼女は携帯で知り合いのカウワール歌手を呼び出し、もう一度歌わせると言っていたが、現れたのはあの黒服のロックスターカウワールだった。もう一度歌うわよと誘われたが、既に夜中2時を大幅に回っているので、お暇することにした。
雨でビシャビシャの参道を戻り、目の前にいたオートリキシャにケイラーシュコロニーまでの値段を聞くと100ルピーとのこと。200以上だと思っていたのに。

宿に戻ると既に午前三時をすぎていた。
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by salamunagami | 2012-03-14 20:26 | エキゾ旅行  

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