人気ブログランキング | 話題のタグを見る

Ro-kyoku & Okonomi-Yaki in Asakusa

Ro-kyoku & Okonomi-Yaki in Asakusa_c0008520_23422020.jpg湿度の高かった昨日とは変わって、まるで初夏のパリのような過ごしやすい天気の今日、村山和之先生に誘われ、浅草木馬亭に浪曲を聴きに行ってきました。これまで友人でミュージシャンの花井雅保さんに義太夫に連れていってもらったり、久保田麻琴さんに高円寺の盆踊り、その他、神楽や大衆演芸などは見たことがあったのですが、浪曲は今回が初めて。木馬亭という場所もいぶした味のあるホールで、インド古典音楽やカウワーリーなども是非このホールで見たいなあ。

Ro-kyoku & Okonomi-Yaki in Asakusa_c0008520_234246100.jpg最初は若手の男性、続いて女性の浪曲師が二人。まあ浪曲と言えば妻の実家に行った時に今はなき祖父が聞いていた覚えくらいしかないのだが、先日のインド古典ワークショップを終えた後だけに、うなり声やコブシ回しがインド古典と非常に近いと気づく。浪曲師は客席の反応の見て、受けが足りていないと、もう一度くどいくらいにコブシを回す。芸人だなあ。中入り前に登場した玉川桃太郎というお爺ちゃんの浪曲師はインド古典で言えば、老境のいぶし芸のレベル。先日ヨシダさんに見せていただいた晩年のヴィラーヤト・カーンのような。語りの部分と歌の部分が完全に一緒になっていて、語りまで日本語というか、独自の歌になってしまっていて、それが逆に何を言っているかわからないレベル。しかも、本番の最中に、自分でどこまで語ったか忘れてしまったらしく、三味線の人に耳元で指摘されて、もう一度しばらく前まで戻って語り直してる。レゲエの「REWIND!!」みたいな!

Ro-kyoku & Okonomi-Yaki in Asakusa_c0008520_2350057.jpg中入りを挟んで、後半は大御所のオヤジが二人、気がつくと4時になっていた。コブシ回しが素晴らしい人、語りが聞き取り易い人、そして総合的にパワフルな人など一人一人個性がある。自分の住んでいる場所から一時間の距離にこんなに成熟した芸があるとは知らなかった。
ただ、語りの内容は酒飲んで子供売った親父の話とか、清水の次郎長の話とか、将棋に一生を捧げたダメ男とそれを陰で支える奥さんとか、僕の人生にとって全然リアリティーのない話なのが残念だけど。

Ro-kyoku & Okonomi-Yaki in Asakusa_c0008520_23433995.jpg終了後は村山先生に浅草を案内され、合羽橋まで歩き、お好み焼きの老舗染太郎へ。昭和12年から開いているから、ウチの父親の生まれた頃だ。お店は古〜い日本家屋で、テーブルの上に鉄板があり、自分で焼く形式。お好み焼きって大学で東京に来て、食べるようになったから、最初から広島風のモダン焼きばかりで、こういう東京スタイルは数十年ぶりだった。隣のテーブルには小声で何かブツブツと唸ってるオヤジがいたりと、東京イーストサイドならではのフリースタイルっぷりでした。ウェッサイ在住の僕にはちょっと遠いのですが、浪曲&お好み焼きコース、また行きましょう!

Ro-kyoku & Okonomi-Yaki in Asakusa_c0008520_23435666.jpgお気づきの方も多いと思いますが、最近はiphone4のカメラアプリinstagramにハマっています。ファイルサイズが640×640に固定されてしまうのですが、ライフログ作成には最適です。下記のリンクでウェブからでも僕の写真ばかりを見ることが出来ます。http://listagr.am/n/salam_unagami?73

by salamunagami | 2011-05-08 23:50 | エキゾな日常  

<< No NUKES Demo P... 5.7 Sat. Salam ... >>